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アトモスシアターのための下準備
前回、ダウンライト工事のついでにリビングをドルビーアトモス仕様に変更しようと思い立ちました。
工事にあたり、まずはハウスメーカーに来てもらい、天井裏へのスピーカー配線ができるかを確認しました。
というのも天井裏に余計な壁なんかがあったりするとそこを通すための穴などを空ける必要があるからです。また、スピーカーを埋め込むとなると、埋め込み場所に柱があったりする場合があります。そうすると埋め込みが不可能となってしまうからです。
新築時のホームシアター工事
新築時にスクリーンを埋め込むスリットの造作と、プロジェクターを天吊りするための天井補強、天井コンセントと前面のTVボードから天井のプロジェクターまでの天井裏にCD管を通す作業まではお願いしていました。
既存住宅でCD管がない状態でスピーカー線が見えないようにするとなると天井をはがさなくてはならなくなり費用がかなりかさむと思います。
シアターを作りたいと少しでも思っているなら新築時に思い切ってシアター設計をした方が良いです。
お金をはじめからさいて新築時に隠蔽してしまいましょう。できればホームシアターインストーラーさんに設計の段階で入ってもらうのがベストです。
我が家の場合ですと、3.1ch程度で良いかなと考えていたのですが、良い音が聞きたくなり5.1ch、満足できなくて7.1chにした経緯があります。
初めからインストーラーさんとしっかり相談できていれば余計なことをしなくて良かったと思っています。
ハウスメーカーにホームシアターを伝えてもいまいちわかっていないようでした。
スピーカー設置手順
今回の埋め込みスピーカー設置の順序としましては、まずは新たに天井埋め込みスピーカー用の穴を開けます。今回はダウンライトも交換するので、ダウンライトを取り外し、そこの穴も利用して配線を行っていきます。
TVボードのアンプからプロジェクターまでCD管を通してスピーカー線を通し、そこからはダウンライトの穴を活用してスピーカー線を天井裏に這わしていきます。
下見に来てもらったところなんとか電気工事の人が無料でやってくれるそうです!よかった!
今まではリアスピーカーはリアハイトで天井にビスで固定して設置していました。そのため天井のプロジェクターからリアスピーカーまではモールで配線が見えないようにしていたのです。
初めから5.1ch以上にするなら線は見えない方が良いですし、リアハイトよりは耳と同じ高さにリアスピーカーはあった方が良いと思います。
となるとやっぱりインストーラーさんと一緒に家の設計段階から一緒に考える必要がありますね。
我が家はLDKにドルビーアトモス環境を作り出すので、リアとトップスピーカーは天井埋め込みを選択しました。
既存のスピーカー取り外しと壁紙補修
次は今使用しているリアのハイトスピーカーを外さないといけません。
自分でDIYして小型スピーカーをリアハイト、サラウンドバックハイトでつけてあり天井にビスで固定してあります。
すべて外して、穴が空いたところは新築時にあまっていた壁紙をたくさんハウスメーカーさんが置いていってくれたので、それをつかって自分で補修します。
ハウスメーカーには感謝です!もしもの時のために余った壁紙はもらっておいた方が良いですよ。
壁紙は補修セットを利用します。
あとは補修動画を見ながら直しました。
素人がやっても補修部分がわからなくなりました!これで下準備はOK。
あと、今までは天井部分にスピーカー線を這わせると見えてしまうので天井の端にモールを使ってリアハイトとサラウンドバックハイトのスピーカー線を隠していました。
モール使用のDIYポイントとしてはモールにくっついている両面テープは使用しないでください!
モールの両面テープを使ってしまうと、今回みたいにはがすときに壁紙がモールの両面テープにくっついて大変なことになります。
モールの両面テープは思った以上に強力です。
両面テープを壁紙にくっつけてしまうと、はがすときは壁紙ごとごっそりとはがす羽目になります。
このような事態を想定して、DIYするときにモールの両面テープは使わず、小さなねじでモールをとめておいたのです。
小さなねじ穴ならクロス補修に付属のボンドを穴に注入するだけでほとんどわからなくなります。天井ですから近づいてみませんし。
ATMOSスピーカーは5.1.4か7.1.4どちらが良いか
前回の構想では7.1.4にしようと考えていました。
7.1.4だと上の感じになります。
下記は5.1.4。
一応この二つがアトモスの基準となります。
立体的に見ると視聴位置から天井スピーカーまでの角度も重要になります。
だいたいの配置はわかりますが、これを図面に落とし込むのは難しい。
とりあえず、自宅の図面をコピーしてスピーカーの位置を簡単に決めてみました。
しかし、本当にこの配置で良いのか?天井に穴を開けるのは一回きりなので失敗はできません。
ホームシアターファイルをみてみると、リアスピーカーを天井配置した場合はトップスピーカーと一直線に並んできたり様々です。インストーラーさんが個別に音場設定をしているので、家個々に最適化されているのでしょう。
これは専門家にお伺いするしかないということで、機器の選定もまだでしたので、前回もスピーカーを購入した「トムテック」さんにメールで問い合わせてみました。
いろいろ親切に教えていただきまして、家の図面も送ったところ適切なスピーカー配置と機材を選定していただけました。トップスピーカーとリアスピーカーは一直線になります。
今回はLDKで約30畳とはいえ5.1.4で十分だろうと言うことになりまして、トップフロント2個、トップリア2個、リア2個の計6個を天井に埋め込むことになりました。
元々あったセンターとフロントはそのまま利用します。
はじめは7.1.4設計だったのでDENON AVR-X6400Hを購入しようと思ったのですが、5.1.4になったのでDENON AVR-X4400Hになりました。
どうせなら6400でも良かったのですが、アンプはまた数年後に買い換えるでしょうし、節約しました。
天井に埋め込むスピーカーはインストーラーさんがよく使用しているスピーカークラフトProfile AIM5 Threeに決定です。このスピーカーは視聴位置に合わせて向きを変えることができる優れものです。
AIM7でも良かったかな-とは思います。迷ったらハイエンドを選びましょう。
スピーカーは埋め込んだらそうそう交換するものでもないですし。
フロントは数年後モニターオーディオGOLDにする予定もあります。
フロントは良いものを選びたい。
まとめ
ATMOSまでスピーカーが多くなってしまうと、インストーラーさんに相談は必須ですね。今回は埋め込みのため天井に穴を空ける必要もあり失敗できません。家の図面を送って、スピーカー配置図もすぐに送り返していただけたのでハウスメーカーに配置図を渡して当日もスムーズな施工ができました。
アンプの値段も安かったしトムテックさんはおすすめです。
次回の記事は施工となります。
音に座標情報を付加して没入感を高めるドルビーアトモス。
さて、完成するでしょうか?