クリエイターノートPC GIGABYTE AERO16レビュー

2023年のプライムデーでノートパソコンGIGABYTE AERO16を購入しました。2022年モデルとなります。最新こそ最良であるので2023年モデルを購入したいところですが値段が高すぎたので昨年のモデルを購入。一部不満もありますが総じて好評なので紹介します。

不満なところ

①キーボードの配置が不便

エンターキーが右端にないため、打ち間違うことが多い。また、同じ理由でバックスペースも右端にないため打ち間違う。十字キーも打ち間違う。慣れ?

画面サイズ16インチと大きいのにテンキーが無い。左右がスピーカー領域となっているためキーボードが中央に集約されています。ASUSのTUF Gamingは10キーまでしっかりあるので置いても良いのでは。

②パームレスト部分熱すぎ

手首を置く部分がすごく熱くなり不快。スタイリッシュなアルミ合金ボディなので熱を吸収してしまうのか。もう少しCPUやGPUの配置を考えてくれればここまで熱くならないのではないかと思います。別売りのリストレストなど置いてやれば長時間快適に作業できると思います。しかしほんとに熱いです。AEROは使用するソフトによりAIが自動的にファン速度やCPUの動きをコントロールしてくれます。ゲーミングとかクリエイターとかモードがあります。ブログ執筆しかしなくてもリストレスト部分が熱い。仕方がないので「Power Saving Silence Mode」にしてやると熱さが和らぎます。こうやってみるとASUS TUF Gamingはリストレストが全く熱くならないので優秀です。Macやsurfaceも熱くなりません。

③ファンの音が若干大きい

放熱性を優先させるのかファン音がサイレントモードでも大きい。今真夏にエアコンなし28℃の部屋でブログ執筆していますがファン音はします。Power Saving Silence Modeにしても低速でファンが回ります。だいぶ静かではありますが、高速CPUとGPUを搭載しているので仕方ないですね。用途は違いますがsurfaceやMacBook Pro(M1)はほぼ無音なので優秀だなと感じる次第。特にMacBook Pro(M1)はほぼファンが回りません。とはいえそこまで大きくないので許容範囲内です。ちなみに負荷を高くするとゲーミングノートはゲーム中は爆音でファンが回るのは常です。しかしASUSのTUFGAMINGと違ってサイレンスモードでゲームしても余裕で動きます。ASUSよりは遥かに静音です。

④クリエイターPCなのにポートが少ない

2022年モデルのAEROはUSB-Cが3つしか付いていません。SDスロットやHDMI端子など一切ついていない潔さ。AEROハブなるものが付いているのですがハブにもSDスロットはありません。ちなみに2023年モデルはHDMI、microSD、USB-Aも付いています。拡張性にこだわるなら2023年モデルを購入しましょう。今は高いので型落ちになる2024年に買うと安くて幸せになれます。自分の用途だと常には外付け機器はほぼ使用しないのでなくてもなんとかなります。最近はUSB-Cが主流になりつつあるのでこれを機にUSB-C機器に買い替えるのも良いですね。クリエイターモデルを謳っているならSDカードスロット位はあってもよかったのではないかと。

良いところ

①画面がきれい

AEROはクリエイターPCなので有機ELの4Kです。グレア液晶が気になるかもしれませんがsurfaceもMacbookもグレア液晶です。映り込みは作業中はそこまで気になりません。圧倒的にきれいです。今回はsurfaceの代替として購入しているので違和感なく乗り換えできました。

DCI-Pカバー100%で色校正済み。HDRは控えめではあるもののTrue Black500。ノートPCで有機ELであれば500で十分。ちなみに2023年モデルはHDR600です。写真・動画編集なども十分こなせます。ブルーライトもかなりカットしてあるので目も疲れにくいです。ベゼルもかなり薄くてスタイリッシュなのが特徴です。

②価格と性能のバランスが良い

価格だけで言ったらASUSのTUFシリーズは高性能で安いです。しかし型落ち狙うなら有機EL4KでCPUとGPU性能が高いのはAEROではないかと。FPSゲームなどなら応答速度が速い液晶のTUFやROGシリーズになるのですが、ゲーム以外でもいろいろ使いたいならAEROをお勧めします。写真整理とかきれいではかどりますね。今回買った2022年モデルもCPUはcorei7-12700H(Hはハイエンド向け)でGPUはGeForce RTX3070Ti搭載。3070Tiは4060よりベンチが上です。4070よりは少し劣りますがゲームやるにも十分な性能。ちなみに2年位前に購入したTUF GamingはGPUがGTX1650とかなりエントリーな性能ですがFF15とか普通にできます。3070Tiはベンチだけで比較すると3倍以上の性能があります。

③SSD容量が大きい

価格が安いゲーミングPCだと512GBや1TBになりますがAEROは安いのに2TB SSD搭載(モデルによる)。写真やゲームの保管が標準で本体にどんどん格納できます。TUF Gamingは拡張性が高かったのでSSDを追加で本体に組み込みましたが、初めから2TBあれば十分です。あとは外付けSSDやNASに保管します。余計な出費がかからなくて助かりました。AUSUのROGシリーズを購入するか最後まで迷ったのですが、SSD容量が大きく換装が必要ないところに魅力を感じました。

④デザインがおしゃれ

最後まで迷ったのがROG Zephyrus G14です。surfaceのように軽いし性能は申し分ないです。ROGはデザインがおしゃれなんですよね。とはいえAEROもMacbookのようにシルバーのアルミ合金できれいです。背面ロゴも光ります。ベゼルも薄いしかなり良いデザインだと思います。

⑤Windows Hello使用可能

赤外線カメラ付いていますので顔認証のWindows Helloが使用できます。surfaceで使用していてほんとに便利だったのでけっこう重視しています。認識早いんですよ。是非使用してみてください。

有機ELディスプレイでゲームはできるか?

気になりますよね。CPU・GPU性能は問題なし。となると問題はモニタ性能です。AEROは有機ELでリフレッシュレート60Hzです。他メーカー有機ELなら144Hzもあります(ASUSのクリエイターモデルとか)が、CPU・GPUまでしっかりしていて安いのは現状AERO。ただし60Hz。今使用しているTUF Gamingは液晶144Hz FHDモニターで、特に支障なくゲームができています。応答速度が速い方が映像の遅延がなく残像感が無くなるわけですが、60Hzでゲームをしても特に違和感は感じませんでした。今回FPSなどシビアなゲームはやりませんでしたが、動きのあるアクションゲームでも問題なくプレイが可能でした。RPGなどそこまで動きを求められないゲームなら4K有機ELは発色が綺麗なためおすすめです。ちなみに外付けモニターなら有機ELでも240Hzなどリフレッシュレートが高いものがたくさん売っています。本格的にゲームする時は外付けという手もあります。

surfaceからの移行は簡単か?

私は別にapple信者ではないですが、以前androidスマホからiPhoneへ乗り換えて便利だなと思ったのが移行の簡便さ。iPhoneからiPhoneへの移行はあっという間ですし、iPadとの連携も楽なわけです。それ以来スマホはiPhoneでいいやと思っていますしタブレットはiPadです。サブで買ったMacbookも連携は簡単でした。

さて、Windowsマシンですが、今回は乗り換え簡単でした。なぜならマイクロソフトアカウントを使用してonedriveも日常で使用していたから。普通にPC起動してアカウントを紐づけたらパスワードやお気に入りも勝手に連携してくれていました。Windowsも移行は簡単なことがいまさらながらわかりました。ちょっと初期設定するのが憂鬱だったんですよね。パスワードもすべて入れるし時間かかるだろうなと。ところがあっという間。家庭用WindowsPCは必ずアカウント作成して使用していたほうが良いです。書類もonedriveに保存しておけば複数のPCがあってもアクセス簡単です。ただ、OneDriveは初期設定で使うとデスクトップ画面に置いた書類なども全て同期してくるので、自動同期するフォルダを絞るなどの設定が必要かも。自分は無料の5GBで使える範囲で書類は収めているので問題なく移行もできました。写真などは外付けSSDとNASにバックアップしているので問題なしです。ちなみに以前購入していたoffice2016もアカウント上に紐づけておいたので、AEROにはOfficeが入っていないのですが勝手にダウンロードしてシリアルキーも入力完了状態となりすぐに使うことができました。office2021を買うしかないかなと思っていたので、嬉しい誤算ですしお金の節約ができました。こういう時アカウントを作っていくと楽ですね。

写真で紹介

箱もおしゃれな感じで届きました。

2022年モデルにはUSB-Cが3つしかついていません。そのため拡張性を持たせるAERO HUBがついています。HDMIなどはHUBを刺してしようしますが、SDカードスロットは無し。2023年モデルにはSDスロットは本体についています。

150Wの記載があるのがTUF Gamingのもの。AEROのアダプターはそれよりも大きいです(230W)。持ち運びを考えるべきではありません。重いですし、バッテリーは2~3時間前後しか持ちませんし本体は2.3Kgと比較的軽い部類ですが、家での使用が望ましいと思います。surfaceやMacbookは軽いしバッテリーは持ちますので持ち運び用途ならそちらをお勧めしますし、ゲームを本格的にしたいならデスクトップ型をお勧め。場所を取りたくないし作業場所はリビングで行いたいという方はノートPCのゲーミングPCは本当におすすめです。

キーボードの配置は特殊ながらまぁ慣れればこんなものでしょうか。個人的にはいまいちです。打ち込みミスが多いです。

ベゼルは薄く4K有機ELの圧倒的きれいさ。黒が引き締まっています。液晶ののっぺりとした質感とは違いますね。ゲームも映画もきれいにみられます。写真編集も問題なくできます。キーボードは白く光ります。WASDはキーはゲーミングPCとは銘打ってないためほかのキーと同じです。

Macbookproとの比較。マックは13インチでAEROは16インチ。ボディはアルミ合金でどちらも高級感があります。片手で画面が開けるのが良いですね。ちなみにAEROの背面ロゴは電源を入れると白く光ります。2023年モデルは虹色に光ります。上品な感じ。

まとめ

GIGABYTEのAEROは有機ELの4Kであり、CPU・GPUともゲーミングPCなみに高性能です。ただし、キーボードの配置が特殊なので若干タイプミスが多い印象です。また、リスト部分が熱くなります。そこを我慢すればコスパも良く最高のPCではないでしょうか。GIGABYTEは昔からあるパーツ屋のイメージですがPCもしっかりしていて2年保証なのが良いですね。