GIGAスクール構想という指針がありまして、学校でも情報端末を1人1台使用することになりました。中学生の時は学校からiPadが貸与されとても楽でした。キーボード付きカバーもついていましたし特に料金もかかりませんでした。
目次
高校生の情報端末を用意するには
BYODかBYAD方式など学校により差異があります。まずは学校の説明を十分に受けたのちに端末を用意しましょう。子供の進学先はBYOD方式でしたので端末を自分で好きなように買うことができます。BYAD方式は指定された端末しか使うことができず、さらにアプリなどは勝手にインストールができないようになります。
推奨仕様
Windows | Chrome | iPad | |
OS | Windows10Pro相当 | Chrome OS | iPad OS |
CPU | Celeron以上 | Celeron以上 | |
ストレージ | 64GB以上 | 32GB以上 | 32GB以上 |
メモリ | 4GB以上 | 4GB以上 | |
画面サイズ タッチパネル | 9から14インチ(できれば11から13インチ) タッチパネル対応 | 9から14インチ(できれば11から13インチ) タッチパネル対応 | 10.2から12.9インチ |
形状 | デタッチャブルまたはコンバーチブル | デタッチャブルまたはコンバーチブル | |
キーボード | Bluetooth接続ではない日本語JIS | Bluetooth接続ではない日本語JIS | Bluetooth接続ではない日本語JIS 端末は自立させること |
カメラ | インカメラとアウトカメラの2つ | インカメラとアウトカメラの2つ | インカメラとアウトカメラの2つ |
無線・LTE | 無線対応・LTE対応 | 無線対応・LTE対応 | 無線対応・LTE対応 |
バッテリ | 8時間以上 | 8時間以上 | |
重量 | 1.5kg未満 | 1.5kg未満 | 1.5kg未満 |
上記の表が国が指定するスペックです。
ここで気づくのが、「iPadの必要要件が緩い」ということ。無印iPadでもキーボード付きカバーを購入すれば問題なく、安価であるということです。注意としては混線防止のためにBluetoothではないキーボードが必要です。iPadはインカメラもアウトカメラも普通に付いてきます。スマホがiPhoneなら親和性も高いです。
逆に必要要件がきついのがWindows。デタッチャブルまたはコンパーチブル型を購入する必要があります。また、インカメラとアウトカメラの2つが用意されている端末、さらにはタッチパネル対応になるため、実質普通のノートPCでは対応ができないです。普通のノートPCであれば家に余っているsurfaceでも良かったのですが…
重視した項目
絶対に重視すべきは重量です。学校に持ち運ぶのに1.5kgは重すぎますので、できれば1kg以下の製品が必要です。今自宅にiPad Pro(M1)とAirがあるので、これを初期化して子供に使わせようと思いました。iPad Pro本体466gでSmartKeybordFolioが300gですから合わせて766gと軽い。重さだけならiPadでしょう。
次に何のために端末が必要なのかを考えますと、高校で情報の授業がありプログラミングを始めます。
コード打ち込みは学校にもよるのでしょうが、情報室(PC室)でPCが用意され打つのか、持ってきている自分のPCを使うのかは学校によって分かれます。
子供の教科書で扱う言語はPythonでした。iPadでも良いですが、言語を打ち込むならWindowsが良さそうです。また、課題をまとめるのにOfficeがあった方が便利です。iPadでもPagesやKeynoteを使用すればまとめもプレゼンも出来そうですが、個人的に使いにくいです。どうしても仕事でOfficeを使いますので自分が慣れているのもありますが、実際にOfficeを使用している企業がほとんどですので、今から子供にもWindowsに慣れさせておくのは良さそうです。
Chromeに関しては性能的なものと立ち位置が中途半端のために選択肢から完全に除外しました。安価であることは事実ですが、安価なタイプのWindows機もありますので、そちらを買った方が良いかと思います。ただし、Chrome指定がある場合は指示に従いましょう。都や県によってはgoogleベースで考えるところもあるのでChromeは親和性が高そうですが、いかんせん機種のスペックが低すぎるのが問題です。
子供の学校にはOS指定がありませんでしたので、自分で自由に選ぶことが可能でした。今回はWindows機を購入することとしました。理由としてはiPadは家にあまりもあるので、必要な場合はそれを貸せば良いかと。学校ではiPadの場合はキーボードも不要でした。また、以前はPCの進化が早かったのですが、最近は7年位でしたら普通に使用できるので大学でも使ってもらおうと。そこそこ良い機種なら長く使えるでしょう。
重量が軽いタブレット・フリップ型(2-in-1)PCは?
重量1kg以下に抑える必要があり、タッチパネル対応のコンバーチブル型PC。
思いつくのはsurfaceですが、Pro9本体で879g、キーボードが294gですから合計1173gと1kgを超えてしまいます。なかなか厳しいです。探した結果良さそうなのは下記。
FMV Loox | 本体599g キーボード288g 計887g |
Dynabook V(VZ)シリーズ | 本体979g |
重量を1.4kg程度まで広げるとASUSなどもう少し選択肢もあるのですが、やはり高校生に持たせるなら軽さを重視したいところ。今自分が職場で使用しているノートPCは富士通のLIFEBOOKで770gと超軽量。持ち運びも苦にならないんですよね。片手で楽に持ち運びができます。やはり軽いのは便利です。下記のFMV LOOXは脱着可能で本体だけであれば驚異的に軽いです。
Dynabookは画面が360°ぐるっと回るコンバーチブル型。FMVよりはちょっと重いですが、1kg以下に重量が抑えられているのと、バッテリーの持ちが良いのが特徴です。
FMV LOOX W L1/G | Dynabook VZ/HV | |
CPU | i5-1230U | i7-1260P |
メモリ | 16GB | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD | 1TB |
ディスプレイ | 13.3型有機EL(1920×1080)タッチ 光沢 | 13.3型液晶(1920×1080)タッチ 非光沢 |
カメラ | フロント:207万画素 リア:1258万画素 | フロント:92万画素 リア:800万画素 |
ボディ | 防滴・防塵 | MIL規格準規 |
重量 | 本体:599g LOOXキーボード:288g | 979g |
駆動時間 | アイドル12時間 | アイドル22.5時間 |
価格 | 22万程度 | 20万程度 |
FMVはカスタムしてオプションのLOOXキーボードとタッチペンを追加してあります。標準では付いていないのがつらいところ。Dynabookは標準でペンも付いています。どちらもOffice付きにして価格も大体合わせました。FMVはCPUをi7にしてストレージも1TBに上げる事もできますが、そうすると26万くらいに価格が跳ね上がるので上記のスペックとしています。Dynabookはあえて2年前のモデルとしています。というのも後継機はCPU性能が下がり、キーボードもバックライトが省かれています(直販モデルは)。ソフトもノートソフトが省かれておりあえての旧機種を記載しました。
価格はどちらも高いです。画面が脱着可能だったり360°回転できるものは普通のノートPCよりかなり値段が跳ね上がります。これを高校生に持たせるのか・・・?というところですが、大学生でも使えると考えればまぁ許容範囲でしょうか。ちなみに1.5kg位まで重量の範囲を大きくすると、
- Lenovo YOGA 2-in-1 1.49kg 15万前後
- Microsoft surface Pro9 1.2kg 19万前後
どちらもOffice付きにしました。あまりお買い得感はないですね。特にsurfaceはメモリとSSD容量が小さくメモリも少なめになるので(16GBにすると値段が跳ね上がる)あえて選ぶ必要はないかもしれません。
パンフレット推奨品をみてみよう
学校で推奨PCが載っているパンフレットをいただきました。値段は5万以下ですが、CPUがCeleron N4500、メモリーが4GBから8GB、ストレージが32GBから128GB、重さが1.3から1.4kg。流石にこの低スペックPCに5万を払うのはやめましょう。価格を抑えたいならiPadをおすすめします。
今回購入したのはDynabook
値段と堅牢性でDynabookにしました。DynabookはMIL規格ですので落下にも強いのが嬉しいです。また、バッテリー持ちが良いので学校に持って行っても余裕を持って使えます。FMVは軽さを重視しているのでバッテリー持ちが悪いです。また、画面はFMVの有機ELの方が綺麗でカメラ性能も良いのですが、CPUがPの型番で性能が良いのがDynabook。性能的にはP>Uとなります。CPU世代によっても違いは出ますが、上記記載のCPUならベンチマーク比較で圧倒的にi7-1260Pが上です。1TBのストレージがあるのも長く使えます。画面は非光沢の方が反射もなく目に優しく、延長保証を入れて割引を効かせたら19万位になりました。
まとめ
- 軽さと安さを求めるならiPad
- Windows機はしっかりした性能を求めると20万円くらいするが、必要要件を満たすものは大体この値段
予想以上に価格が高くなり痛い出費となりました。そこまで高校でPCを使用するとは思えないですが、Dynabookのスペックなら十分でしょう。大学生でも問題なく使用できますね。今回初めて2-in-1タイプ(Dynabookは5-in-1らしいが)のPCを検討しましたが、軽さを重視すると予想以上に選択肢がないです。しかし教科書が重いことを考えるとできるだけ軽く頑丈なPCにした方が良いですね。iPadの方がiPhoneとの親和性も高いですが、遊んでしまいそうなのでここはWindowsにしておこうかなという考えもあります。持ち運びをすると落とすことも考えられますのでなるべく頑丈なPCがおすすめです。MIL規格のDynabookはおすすめです。