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庭に芝を張るならこれだけは揃えよう
私は家を新築して庭をどうするか考えたときに木を植えるのも面倒だったので芝生を張ることにしました。
芝にも夏芝や冬芝などありますが、もっともポピュラーなのは夏芝の高麗芝だと思います。
高麗芝は暑さや乾燥に強く、日本に適しています。冬場は茶色くなり枯れたようになってしまいますが、また春になれば緑になっていきます。
おすすめの芝
高麗芝には安いものがありますが、安い普通の高麗芝は絶対に買ってはいけません。
成長が早く芝刈りが非常に大変になります。
週に何度も芝刈りをすることができるなら安くて良いのですが、そんな時間はないと思います。
そこでおすすめするのがTM9という芝です。
このTM9はなんとトヨタ自動車が開発改良した高麗芝です。
特徴は普通の高麗芝に比べて草丈が1/3位しかならないので、多少放置していてもボサボサになりません。週1回程度の芝刈りでも十分きれいになります。もっと放置してもそこまで伸びません。
芝生の穂が出始める春時期にはかならず芝刈り機で穂刈りしてください。栄養がとられていきます。
春先に芝生の穂がでてきて茶色くなってきたなと思ったらすぐ刈り込みしてください。
ちなみに自分で芝生を植えてもよいのですが、はじめは業者にお願いした方が水はけや地盤改良などもやってくれて楽です。うまく根付かず枯れた場合の保証もあります。
おすすめの芝刈り機(メイン)
芝刈り機にはおすすめメーカーがあります。
キンボシとバロネスです。
とりあえずこのどちらかを買っておけばまず間違いはありません。
どちらもリール式の芝刈り機で、刈り高も調節できます。より低く設定したいならバロネスになりますが、TM9でしたらキンボシの刈り高で十分でしょう。
バロネスは刈り高 6、9、13、17、20、25、30、35の8段階調節可能です。
キンボシは刈り高10、15、20、25の4段階が基本調節可能(機種により異なる)
私はキンボシを使用しているので春先は10mm、夏は15~20mmの刈り高でコントロールしています。
値段はキンボシが安く、バロネスが高い。
キンボシは芝生の大きさによって使う機種を選定すれば良いと思います。
バーディモアーかイーグルモアーのどちらかがおすすめです。
芝の面積が小さかったり、女性も芝刈りするならバーディーモアーが良いと思います。5.8kgしか重量がなく軽いです。
私はイーグルモアーを使用していますが、8.3kgでも結構重いです。
取り回しの良さや重さを考えたらバーディーモアーでしょう。
値段は安くても切れ味は他の機種と同じです。
バロネスは刈り高を低くしてゴルフ場のような芝を目指すなら良いと思いますが、芝がTM9ではちょっともったいない気がします。西洋芝であるベント芝なら密度も高くなるためバロネスが良いかもしれません。
ただ、どちらにしても美しく仕上げるためには頻繁な芝刈りが必要となってきます。
おすすめの芝刈り機(サブ)
メインは上記の3種から選べば間違いはないです。
さて次はキワ刈りする道具です。どうしても芝刈り機ではキワをきれいに刈ることができずボサボサになります。美しく魅せるためにもキワの処理はしっかりやっていきたいです。
おすすめは充電式バリカンです。
コード式バリカンは取り回しに不便なのと、間違ってコードを切ってしまう恐れがあるのでおすすめしません。
私の使用機種はボッシュ。
1回の充電で連続40分間使用可能です。また、セットに選定用の交換刃もついていていろいろ使えます。収納容器もついていて片付けも楽。さらに価格も1万前後と安いです。
さらに別売りのアタッチメントで農薬などの噴霧器と肥料をまくスプレッダーも使用可能になります。
とりあえずこれを買っておけばOK。
おすすめの肥料&噴霧器
芝を緑にするなら肥料も大切です。
肥料にはじわじわ効く遅効性の固形肥料と速効性のある液体肥料がありますが、私は液体肥料をメインで使用しています。肥料焼けが気になる夏でも使用できます。
チッソ、リン酸、カリの三要素に、植物の生長に欠かせない鉄や微量要素がバランスよく配合されているのが液体肥料のメネデール。これを500倍に薄めて散布しています。
問題はこの液体肥料をどうやって希釈して散布するかということです。
今まではトヨチューという会社のらくらく液体肥料スプレイヤーという商品がありましたが、絶版になりまして価格が高騰しています。
このスプレイヤーという商品は、ボトルに液体肥料の原液をそのまま入れて、希釈倍率にあわせてやれば自動でその倍率に希釈されて噴霧してくれるというすぐれものでした。しかし今は1万前後もするので買ってはいけません。
2018年におなじくトヨチューから新しいスプレイヤーが発売されました。
「らくらく液体肥料スプレイヤー AQUA+」
です。
以前の商品よりちょっと希釈に一手間かかりますが、価格が安いので今買うならこれです。基本は100倍希釈にしかなりませんので、ボトルに水を入れて薄めてから使用すると500倍希釈にもできます。
メネデールもセットで使用しましょう。
まとめ買い推奨。定期的に散布してください。
芝刈りをすると密になってきて栄養分も必要となります。
肥料を与えないと芝生の元気がなくなります。液肥でも固形肥料でもしっかり散布してください。
固形肥料なら後ほど紹介するスプレッダーで散布しても良いです。
おすすめの雑草対策
わが芝は、今はスギナが少し出てくるくらいですが、芝を植えてから2年間はスギナとの戦いで処理に手こずりました。
芝にはラウンドアップなどの除草剤は枯れてしまうので使用できません。
スギナやクローバーなどの雑草が芝一面に生えるなら「MCPP」。メンテナンスには「シバキープ」をおすすめします。
どちらも芝は枯れることはありませんので安心して使用できます。
芝キープは固形タイプもあるのですが、まず芝全体に雑草などが生えている場合は液体のMCPPをスプレイヤーにいれて規定の希釈倍数で一気に散布します。
間違っても原液をふりかけないようにしてください。
MCPPは即効性がありますので雑草を一網打尽にできます。
間違っても農薬散布前に芝刈り機で雑草やスギナを刈らないでください。
薬品が吸収されずに効果が出ません。
また、スギナは地下茎がありますので、地面から出ているものだけを刈っても意味がありません。これがスギナが毎回出てくる理由です。根から枯らしていかないと駄目なのです。
スギナがそれなりに出て伸びてきたらMCPPを一気に散布して枯らしましょう。
2~3日くらいで効果が出てきます。
黒くなって枯れてきたら芝刈り機で刈ってOKです。
このサイクルをしばらく続けているとスギナが徐々に減ってくるのが実感できるかと思います。
今でもスギナは出てきますが、初期ほどではないので、シバキープでメンテナンスしています。
MCPPと同じく芝は枯らしませんし、即効性もあります。
なぜはじめにMCPPを使うかというとシバキープに比べ安いからです。
またスプレイヤーに入れて一気に広範囲に散布できるメリットもありますし、スギナは頻繁に出てくるので、都度即効性のあるMCPPでの除草が最適です。
雑草の数が少なくなったら薄める必要がなく、さっと噴霧できる芝キープで出てきたスギナなどを枯らしていきましょう。
ちなみにシバキープは以前は噴霧容器も一緒になったものが発売されていましたがなくなってしまったようなので、100円ショップなどで噴霧容器を買ってきて大きいボトルのシバキープを移し替えて使うと非常に楽ですしお得ですよ。
噴霧容器に移し替えて使うと非常に楽でお得。この大きいのをかって、100円ショップのスプレー容器に移し替えて出てきたスギナや雑草にスプレーしましょう。
MCPPとシバキープは即効性がありますが、40~120日効く除草剤も併用したいならちょっと高いですが「シバゲンDF」もおすすめします。
春先と秋の2回まくことによって、長く除草効果を発揮できて芝生を省力管理することが可能です。
1袋20gで約3,500円と高いのですが、芝生の大きさにもよりますが1回に0.5g程度しか使用しませんので年に1gの使用となります。
となると20年使えてしまうのですが、使用期限が切れてしまいます。私は切れてもそのまま使用していますが、効果はそこまで落ちていなそうです。
シバゲンを使用する際は別途噴霧器が必要となります。
安いものでかまいませんので購入しておきましょう。
即効性のあるMCPPで枯らし、メンテナンスでシバゲンやシバキープを使用する。
これがおすすめです。
おすすめのサッチ分解剤
芝刈りをしていくと、回収できなかった刈草などが表面に堆積してきます。これをサッチといいますが、これがどんどんたまってくると通気性や水はけが悪くなってきて芝生の成長などに影響を及ぼしてきます。
サッチをとることをサッチングといいますが、熊手やサッチングマシンなどでとるのはお金も手間も時間もかかります。
そこで省力化するためにサッチ分解剤を私は使用しています。
「イデコンポガーデンEV」という商品です。なぜか出光が開発しているという。
普通のイデコンポもありますが、EVの方がサッチ分解能力に優れているそうなので、わたしはこちらのEVを使用しています。
けっこう高いのですが、人力でサッチをとることを考えたら楽です。
さて、このイデコンポですが固形物です。これを芝生に均一にまいていきます。
手でまいても良いのですが、スプレッダーという種や肥料を均一にまく道具がありますので、私はそれを使用しています。
まぁ、それを使用してもけっこうおおざっぱな散布にはなってしまうのですが。
安いものもあるのですが、一応芝のメーカーということで私はバロネスのものを購入しました。芝グッズを高くてもそろえると自己満足!やる気が出ます。
固形の肥料を散布する際にも使用しています。あって損はないです。
おすすめのエアレーション道具
芝も5年くらいたってくると地下茎が密集して元気がなくなってきます。
そこで根切り(エアレーション)という作業が必要となってきます。
穴を空けて空気や肥料などを届けやすくしてあげなければなりません。
おすすめはキンボシ「ローンパンチX」です。
おすすめの芝刈り機、キンボシから出している商品。
通常エアレーションの道具では穴を空けた際のコア(土の塊)はそのまま芝生の上に出てきて、穴を空け終わった後に回収しなければなりませんでした。ところがこのローンパンチXはポリポットをつけられてコアの回収が不要になります。
ポリポットも一緒に購入しておきましょう。
私の芝も元気がなくなってきたのでエアレーションを行ったところ元気になりました。4~5年目位になったらやった方が良いですね。
ローンスパイクという小さな穴だけ空ける道具もありますが、どうせならコアを取り出した方が芝は元気になりますが、面倒な人はローンスパイクでも十分でしょう。
穴を空けた後は埋めるために目砂してください。目土でもよいのですが、土よりは砂の方がさらさらして穴に入りやすいです。
その際は殺菌された焼き砂をホームセンターで購入してください。砂場用の遊び砂とかは焼いてあることが多いです。
上はローンスパイク。こちらはコアの回収が必要ありません。針をさすだけです。定期的に刺せば芝生が元気に。
おすすめの散水タイマー&スプリンクラー
芝生は夏に水切れを起こすと大変です。
また、暑い日中に散水すると、水の温度が熱くなり芝生に悪い影響を及ぼします。
また、夕方散水でも良いのですが、散水してからは日が暮れてしまうので、次の日中まで水がはけなくなる可能性があります。
いろいろ議論はあるところですが、私は夏にはなるべく早朝に散水することにしています。
かといって早起きするのも大変なので散水タイマーと散水装置(スプリンクラー)を活用しています。
私の芝生は長方形で意外と広いので、まずはスプリンクラーを何にするか悩みました。
普通の丸く散水するスプリンクラーだと1個ではまかなえないのと、2個分岐させると水の勢いが落ちて効率が悪いです。順番に開栓させて水の勢いを持続させるものはあるのですが、できれば1個で済ませたい。
そこで現在使用しているのがドイツメーカー、ガルデナのアクアズームスプリンクラー です。
これは散水幅と広さを変えることができ、我が家の長方形の庭にはぴったりです。
上に向かって水が噴き出すのはみていて飽きませんし、子供は夏、面白がって遊びます。
欠点としては、風が強いとお隣さんとかに水が飛び散るおそれがあることでしょうか。
うまく調節してください。
散水タイマーも私はスプリンクラーと同じガルデナのものにしました。
ガルデナはオプションで雨を感知するセンサーを買えば雨の日は散水がキャンセルされるというのは良いかと思います。
タカギのタイマーもあります。日本製ですので日本語表記で非常にわかりやすい。
タイマーを朝の4時くらいから30分間設定すれば完璧です。先ほども書きましたが夜間に散布すると夜間ずっとしめったままで芝生に菌などが生える危険もありますので私は早朝1回のみです。
1日2回の散水もできますし、2日、3日、7日に1回の散水などにも設定できます。
どちらを買うにしても必ず分岐栓は買いましょう。買わないとほかの用途で水道を使用するときにいちいちスプリンクラーの接続ホースを外す羽目になります。
水道の蛇口につける大元のニップルはタカギがよいです。
ネジを使わないので傷が付かないです。画期的!数年使ってますが、特に劣化も無く。
ガルディナで揃えたいなら下記。スタイリッシュです。
分岐コネクタは必須!
お気に入りの製品でそろえるのも良いかと。気持ちが上がります!
まとめ
とりあえず芝を始めるならこれだけ揃えてほしいものを書いてみました。
きれいに芝生が手入れされていると、朝起きてカーテンを開けたときに非常に気持ちがいいです。それなりにお金はかかりますが、人工芝にはない趣があります。
道具をそろえて楽しい芝ライフを楽しんでください。
こちらのスケジュールも参考にしてくださいませ。
芝生省力管理スケジュール 芝生ってお手入れを怠るときれいにならないのですよ。とはいえ会社勤めだとなかなか時間がとれない。休みの日が雨だと芝刈りができずに次の週になってしまうことも多いですよね。そうすると芝生がぼさぼさになって見栄えが[…]