新築時、キッチンをパナソニックにしました。理由は食洗器が使いやすそうでしたし、家電のパナソニックならとりあえず無難だろうと。パナソニックの食洗器は浅型と深型がありますが、深型を選択していました。ミスト機能がついているもので、とくに故障もなく使っていました。ほぼ毎日1日2回稼働して10年以上壊れないのはさすがパナソニックといったところ。まったく壊れてはいませんが、家のメンテナンスの一環で壊れる前に交換することとしました。(我が家はキッチンが2個あり、もう一つにも同じパナソニックの食洗器があるのですが、10年間まったく使用していないのでそちらはそのままに。月に1回程度水だけで稼働させています)
目次
他の食洗器はどうか?
パナソニックの深型といってもたいして食器が入りません。フライパンもちょっと厳しい。大容量を入れるならフロントオープンのミーレが一番です。最近パナソニックでもフロントオープンの食洗器が出ましたが2024年現在ではキッチンと一緒に購入する必要があります。大容量ならここはやはりミーレに買い替えか?と思ったりもしたのですが、核家族ですしそこまでたくさん入っても無駄という結論になりました。子供もいなくなったら夫婦2人しかいませんのでミーレまで必要なしと。それだったら今の面材をそのまま使用できるパナソニックがスタイリッシュな感じです。ちなみに国産のフロントオープンがどうしても欲しいという場合はリンナイが発売しております。
比較表を出しておきます。すべて45cm幅の商品で比較しています。
パナソニック | ミーレ | リンナイ | |
開閉 | スライドオープン | フロントオープン | フロントオープン |
食器点数 | 48点 | 51点 | 56点 |
庫内容積 | 60L | 113L | 66L |
運転時間(標準) | 103分 | 110~210分 | 130分 |
アーム本数 | 下段1本 | 上中下段3本 | 上下段2本 |
使用水量 | 9L(エコナビ7.5L) | 8L(自動6L) | 12L |
乾燥方式 | ヒーター乾燥 | 自然乾燥 | ヒーター乾燥 |
イオン | ナノイーX | × | ×(フロントは無し) |
洗剤自動投入 | 〇 | ×(幅45cmは無し) | × |
今までパナソニックを使用してきて思いますが、48点も食器入りません。スライドオープンはフロントオープンに比べて食器は入らないと思ってください。45cm幅でもミーレの方がたくさん入ります。家族の構成人数で食洗器は考えましょう。せっかく買ったのにほとんど手洗いだったなんてことになっては意味がないです。ミーレの60cm幅は14人分の食器が入りますし、フライパンとか余裕で入るのでまとめて一気に洗いたいという人は60cm幅のミーレを買いましょう。
ボッシュも選択肢に入れて良いと思います。ご存知の方も多いと思いますが、ボッシュは有名メーカーです。まず45cm幅が売っているのと、価格がミーレに比べて安い。フロントオープンタイプですしミーレは高すぎるけどフロントオープンが欲しいという人には選択肢に入ると思います。
1日1回のまとめ洗いが必要な人、大家族な人は大容量のフロントオープンをおすすめします。1日2回洗う人や家族の人数が少ない人はスライドオープンでも問題なしです。
乾燥方式は?
ミーレは自然乾燥です。海外の製品はエコの観点から自然乾燥ですが、高温多湿の日本ではもしかしたら乾燥が悪いかもしれませんが実際に使ったことがないので不明です。せっかく洗ったのに虫とか入ってくるのが嫌だなと思い新築時はパナソニックにした気がします。ミーレの自然乾燥方式だと、洗浄後に自動で扉が少し開いて排熱します。そのためずっと開けっ放しになってしまうのです。(オープン機能はOFFもできますが乾燥が遅くなります)ちなみにパナソニックも送風乾燥という機能がありまして、ヒーター乾燥に比べて乾燥までの時間はかかりますが電気代が高い朝は送風乾燥にしています。パナソニックのフロントオープンはヒーター乾燥ですので、今から新築するならパナソニックのフロントオープンにしたと思います。ボッシュはゼオライトを使用して湿気を取り高温を保つのでミーレよりは良いかもしれません。
イオンは?
パナソニックにはナノイーが付いています。リンナイもスライドオープンにすればプラズマクラスターが付いていますが、フロントオープンでは付いていません。ミーレも付いていません。今使用の食洗器も付いていません。イオンの効果は朝食器を入れて、夜まとめて洗う際の庫内のニオイを抑制します。また、夜タイマー予約で洗った際、朝開けるまでにイオンの効果で除菌ができます。食事毎に洗う人にとってはないよりはあった方が良いかなといったところですが、まとめ洗いする人はあった方が良いかも。
洗剤自動投入は?
ドラム式洗濯機も初めは自動投入なんていらないと思っていたのですが、あるとすごく便利です。食洗器も何気に洗剤を入れるのが面倒なんですよ。粉は容器から毎回入れるの面倒ですし入れたか入れないか忘れてしまいます。タブレットは取り出すときに手がしっかり乾燥していないとフィルムが溶けてぬめっとするんです。ということで自動投入はあった方が絶対に便利です。ミーレは45cmの製品には付いていませんし、自動投入の場合専用洗剤が必要になりコスパが悪いです。一応普通の洗剤も使えますが、自動投入あるのに使わないのはもったいない。どこでも気軽に買える洗剤が使用できるのがパナソニックの良いところ。30回分セットできます(ミーレは20回分)。
価格は?
パナソニックM9Plus(洗剤自動投入)で工事費込みで21万程度です。この価格で上位機種です。今のパナソニックの食洗器も全然壊れていないし修理もしていないのでまだまだ使えると思いますが安いですね。洗剤自動投入でなければ13万円くらいで買えてしまいます。
ミーレ45cm幅は38万位です。どうせ買うなら60cm幅が良いですが45万もします。もっと高い商品があるから恐ろしいです。
リンナイは13万位。安くて良いです。
ミーレは高いですね。毎日使うものだから妥協はしない方が良いですが、躊躇する価格です。フロントオープンならやはりボッシュが価格的には安くてお得です。
パナソニック食洗器新型になりました
今回購入したのはNP-45MD9SPです。
ドアの面材は今の食洗器から取り外して再利用可能です。こういう配慮も日本メーカーならでは。洗剤自動投入タイプです。2022年2月発売の商品ですので、値段も下がってきてお手頃です。さらに上位にはノック2回でスライドしてくる自動オープン機種もあります。ボタンも物理ボタンではなく静電タッチタイプになっています。ここに関しては好みがわかれるところですが、表面上にボタンが見えないのはスタイリッシュだと思います。
出典:パナソニック
液体洗剤が自動投入されるのが便利。市販品の洗剤が使えますのでランニングコストも安いです。もちろん手動投入も可能ですので買い替えで洗剤が余っていても問題なし。タブレット洗剤はいつものように残菜フィルターに乗せておけば使用可能です。
出典:パナソニック
スライドオープンタイプの洗浄ノズルは下段1本しかありませんが、今まで使用していた食洗器と違ってノズル数が増えています。今までだとたまに落ちていない汚れなどありましたが、しっかり洗えることを期待します。以前の機種では汚れを落としやすくするためにミスト機能がありました。ミストを発生させることで汚れを浮かして剥がすという機能があったのですが、新型では省かれているようです。少し乾燥したカレーの残りとかは落ちにくくなるのかなと思いつつもノズルが改良されているので大丈夫なんだろうと思います。
購入先は?
今回購入させていただいたのはインターネット経由で工事まで引き受けていただけるところで。ハウスメーカー経由でもよいのですが、高いので今回はネットで購入しました。水漏れ保証もありますし安心です。
時間通りにやってきて、取り付けは丁寧でしたし、面材のサイズが少し大きかったりしても合わせて切ってくれたり、古い食洗器を外した後床の清掃もしっかり行っていただきました。
配管が通常接着はしないようですが、新築で建てた際に業者が接着剤を使用していたそうで一部配管が外れませんでした。劣化は見られなかったのでそのまま再利用できたのですが、同じパナソニックで良かったと思いました。部品も同じでしたので。ミーレなど海外製品だったらその日はつけられず別途工事していたと思います。国産で良かった。また、海外製品は200V電源にしなければなりませんので工事が必要です。日本製品は100Vのため交換の場合は工事が必要ないです。
以前の機種と比較して気になるところ
見た目は表面上ボタンが見えないのできれいです。機種によっては全く見えないものもあります。ボタンは静電タッチで引き出すと必要な部分が光ります。基本的には電源ボタン→スタートボタンでOKなのですが、いままであったゆとり乾燥運転などメニューが消えており、送風乾燥するのが面倒となっています。基本的にはヒーター乾燥を使えということなのでしょう。深夜電力プランなので日中はなるべく電気を使いたくないのですが、数円しか変わらないのでこれからは普通にヒーター乾燥を使うこととします。
庫内は以前は灰色でしたが黒くなっています。ライトもないので暗いですね。
ラックはムービングラックというものがありまして、最上段のラックが動くのですが、ちょっと使いにくいかなぁという感じ。下段にお椀を入れているのですが、そこまでのアクセスが今までのに慣れてしまっているので面倒な感じに。しかしラックを広げれば一応上段にフライパンはおけそうです。
あと気になるのがお箸などを入れるカゴがちょっと出っ張りがついています。おそらくなるべく垂直に立てられるような工夫だとは思うのですが。以前はただの四角い箱型でした。これでたくさん入るのか?
やはり今までの機種と同じくそこまで食器は多くはいらないですね。ワイングラスなんか入れたら他の食器が全然入りませんからね。ここはミーレを買った方が明らかに幸せになります。ワイングラスのストッパーもついていますし。フロントオープンの場合3段のラックにごちゃっと置いて洗えるのでやはり収納量が違います。パナソニックの場合は食器1つ1つをピンに引っ掛ける必要があるのでどうしても大きいお椀なんかを入れると庫内に入る量がガクンと減ってしまいます。そして上下の2段しかありませんし、背の高いグラスを入れると上のラックを開くことができないのでますます収納量が落ちます。
洗浄力は?
以前の機種よりも汚れ落ちは良いです。入れる食器の汚れによってはワイングラスに白い水垢が残っていたりすることもありましたが今回の機種ではほぼないです。グラスの口を下にして入れるので多少残ることはありますが綺麗といえます。ステンレスの食器も水垢が残らず綺麗に洗えていますね。以前の機種よりも水の噴出口がたくさんあるので洗浄力は上がっているようです。とはいえリップを塗ったままワインを飲んだグラスを食洗器に入れると口をつけた部分の汚れが少し残ります。ワイングラスに関してはミーレの方がグラス専用のストッパーも付いていますし汚れは落ちるかもしれません。
カレー鍋も投入してみました。以前と違ってムービングラックが広がるのでカレー鍋は上段に置くことができます。ここは旧機種と違って便利なところ。カレーは一応水に浸した後食洗機に入れたのですが綺麗に汚れは落ちていました。すごいですね。
グラタン皿もちょっと乾燥していたのですが入れてみました。旧機種だとこびりついたものは落ちにくかったりしたのですが新機種では汚れは問題なく落ちていて感動。進化しているようです。
洗剤は今まではフィニッシュタブレットが安くて匂いもなく汚れ落ちも良いので使用してきました。今回は液体洗剤自動投入ということでチェーミークリルタクリアジェルを使用。付属品としても付いていますので食洗機を購入してすぐに自動投入が試せるのは良いですね。クリスタでも汚れ落ちはタブレットと変わりなさそうな感じです。余っていたタブレットのフィニッシュを使っても汚れ落ちは問題なし。タブレットは残菜フィルターに載せましょう。粉末に関してはこちらの機種は粉末の投入口がなくなっています。粉末は皿の隙間に落とすだけで良いようです。
以前使用していた機種とは違い洗浄ノズルが増えた分しっかりと洗えていることが確認できました。
まとめ
今までパナソニックの食洗器を使用していたので、スムーズに使いこなせます。物理ボタンがないため初めは戸惑うかもしれませんが、電源→スタートの2ステップで食洗器が回せるのは便利ですね。そして洗剤自動投入はとても楽です。洗浄力も上がっているのでおすすめです。一番上がフラットになるためそこに鍋などがおけるようになったのが収納点数がアップして良い所です。
まとめ洗いや食器点数が多い場合は海外製品をおすすめします。幅が60cmですのでキッチン台もあらかじめ対応用を買っておくと見た目もきれいです。また、200V電源が必要なので設計段階で付けておくと楽ですね。
手荒れもなくなりますし水も節約できるので食洗器おすすめです。