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通話無料が無いと通話料が意外と高い
ガラケーには通話料60分が料金に内包されていたことも多かったのですが、スマホに移行した際に通話料は別と言うことも多くなってきました。特に格安SIMは通話60分はオプション契約が多いです。
以前はガラケーと格安SIMスマホの2台持ちでしたが、3Gが停波してしまうためスマホ1台に集約しました。
そこで通信速度が速いUQモバイルに集約したわけです。
UQモバイルは月1,628円で3GB使えますが、通話は別途22円/30秒。
ガラケーには留守録機能がありましたが、iPhoneには無いのでオプションの電話基本パック(留守録・三者通話・迷惑電話撃退)で月380円。
本来であれば2,000円程度で落ち着くはずですが、請求された月額料金は3,000円を超えていました。意外と通話していたようです。
月60分の通話オプションをつければ+550円でおそらく2,500前後に収まるはずですが、出来ればもっと安くしたい。
そこで楽天モバイルの楽天リンクを利用し通話料金を無料にすることにしました。
楽天LINKとは
通話・SMSが無料で使えるアプリです。
2021年6月、改悪されました。iPhone使用ではSMSは有料です。(Androidは変更無し)
今までは相手が楽天リンクアプリを使用していなくても、SMS送受信が無料でしたが、楽天リンクアプリ同士で無いと有料となりました。
楽天アプリから通話することで通話かけ放題になります。
さらに、留守番電話も月額無料で利用できます。これはかなりお得です。
新仕様では、電話着信が楽天リンクでは無くiPhoneの電話アプリになりますので、おそらく留守番電話は作動しないものと思われます。
標準アプリに着信が来てしまうので、折り返しかけるばあいは電話番号をコピーして、楽天リンクアプリからかけると今まで通り通話無料となります。
この改悪はiPhoneのみですので、Androidをお使いの方は気にすること無く無料のメリットを享受できると思います。
デュアルSIMの運用だと、番号が2つになります。
私はメインをUQの番号にしていますので、楽天LINKからかけると副回線の楽天モバイルの番号が相手に表示されます。
知り合いにかける場合は事前に楽天モバイル番号の通知が必要になります。
私の使い方ではお店や会社に電話するだけですので相手に表示される番号は何でも良いです。折り返しかかってきた場合、デュアルSIMでも問題なく受けることが可能です。
楽天モバイルは低速モードも容量カウントされる
なぜデュアルSIMにしなければならないのか?
楽天モバイルのみでも良いのでは無いのか?
UQの3GBは月1,628円、楽天の3GBは1,078円で通話無料。
圧倒的に楽天の方が良いかと思いますが、問題は低速モード時の容量カウント。
UQモバイル、楽天モバイルともに低速モードというのが存在します。
UQモバイルは低速モードにしておけば月にどれだけつかっても使える容量が減りません。
私はUQの繰り越しプランSのため低速モード時は最大300Kbpsとかなり遅いです。(プランM以上だと1Mbps)
しかし300kbpsでもアマゾンミュージックはとくに途切れること無く聞けています。通勤中どうしても音楽聴くことが多いため低速モードはたいへんありがたいのです。ちなみに高速モードでアマゾンミュージックきいているとどんどん容量が減っていきます。
Webサーフィンでは遅いですが、300kbpsでもとくに支障は無いです。遅かったら高速へ切り替えれば良いだけの話です。
楽天モバイルは低速モードだろうとデータ容量がカウントされていきます。
見た目のデータは低速モードでは減りませんが、使用量としてカウントがされてしまうのが盲点です。
そうすると月1GBを超えてくるのでどんどん料金が階段状に上がっていきます。
総通信料が1GBまで0円ということです。
ただし楽天LINKによる通信量はカウントされません。ここがポイントです。
楽天モバイルでデータを使用しなければ0円で維持が可能で、電話は使い放題になります。
ということでUQモバイルはデータで主に使用し、楽天は通話で使用する運用方法になりました。
月最大3,278円が許容できる方であれば、デュアルSIMという面倒な方法をとらずに素直にMNPして楽天モバイルのみの運用をおすすめします。
iPhoneでのデュアルSIMのやり方
①お手持ちの端末のSIMロックを解除する
②楽天モバイルからeSIMを申し込む
③使用する端末以外でQRコードを表示させる
④使用する端末でQRコードを読み込み、APN設定する
⑤楽天LINKアプリをダウンロード
以上が簡単なやり方になります。
①SIMロック解除
必ず行いましょう。解除しないと楽天のSIM読み込みが出来ません。
キャリアによって違いますが、ネット上でIMEIなどを送れば無料で即時解除が出来ます。
②eSIM申し込み
デュアルSIMが使用できるiPhoneには制限があります。XS以降のiPhoneはデュアルSIMが可能です。
一つは物理SIMでもう一つはeSIMの運用です。日本のiPhoneには物理SIMは2枚挿せませんので注意。
③QRコード表示
申し込むと冊子が送られてきますので、冊子の裏面のQRコードを利用する端末以外で読み取ります。
他のスマートフォンかタブレット、PCが必要です。
今回はPCから行いましたが、楽天モバイルのマイページからもQRコードは表示できます。
④QRコード読み取り
利用する端末でQRコードを読み込み設定します。
冊子には設定前にAPNを削除しろと書いてありますが、絶対に削除しないようにしてください。
削除するともともと挿してあったメインのSIMが使えなくなります。
デュアルの場合は削除せずにそのまま。
手動で楽天モバイルのAPNを追加入力して設定します。
⑤楽天LINK
アプリをダウンロードしたらそこから通話可能です。かならずアプリ経由で電話してください。アプリを経由させないと有料です。
設定つまづきポイント
開通までトラブル続きでした。
楽天はサポートが貧弱。そこは覚悟してください。チャットで相談しても返信が返ってきません。
トラブル①:楽天の生年月日登録が間違っていてSIMを受け取れなかった
これは完全に自分が悪いのですが、楽天に登録してあった生年月日が間違っており、楽天モバイル申し込みでは登録されていた生年月日などが自動入力され、佐川急便からSIMを受け取れませんでした。
佐川さんの端末で入力がはじかれました。
ちなみに受け取れないと自動キャンセルとなります。
楽天はHP上で生年月日の変更が出来ません。
オペレーターとのチャットを起動して、オペレーターさんに伝えることによって1回限り生年月日を変更することが出来ます。
自分は面倒だったのでオペレーターさんに生年月日の変更はお願いしつつ、新規で楽天IDを取り直し、楽天モバイルを申し込みました。
トラブル②:申し込みキャンセルしたにもかかわらず冊子が送られてくる
生年月日の変更が出来ることが判ったので、新規IDから申し込んだ楽天モバイルの申し込みを即時キャンセルしました。すぐにメールが来てキャンセルを承ったとのこと。
しかし次の日SIMの冊子が送られてきて、送られた後にキャンセルできなかったとのメールが。
いったいどうなっているのか。
受け取り拒否すればそのまま自動キャンセルにはなるようです。
面倒なので新規IDでの楽天モバイルを使用することにしました。
あまり楽天は使用していないのでポイントも少ないですし。そのうち新規IDに統一することに。
しかしもうちょっとしっかりしてほしい。
トラブル③:SIMを受け取ったのにもかかわらず回線開通ができない
これは楽天では普通のようです。
my楽天モバイルから「開通手続きをする」というボタンを押してQRコードを表示させるのですが、ボタンが表示されない。受け取りしたにもかかわらずステータスが配達中の表示。
意味がわかりません。
サポートにチャットしたのですが返信来ず。
調べたところどうやら楽天では即時の開通申し込みは出来ないようです。
受け取り当日は設定をあきらめて寝てください。1日経てばステータスが配送完了となり、開通手続きボタンが表示されます。
うーーーん、ちょっとねぇ・・・しっかりしてくださいよ・・・ボタン表示されないからイライラしちゃいましたよ。トラブル続きでしたし。
トラブル④:VoLTEはかならずONにして
→最新のものには設定項目が削除されています。
これはトラブルではないのですが、設定を忘れそうなので注意してほしいです。
通信オプション画面からVoLTEをONにしないとアンテナがたちません。圏外表示のままになってしまいます。
楽天モバイルの設定冊子にiPhoneの設定からVoLTEをONに、APNに「rakuten.jp」を手動入力するというページがありますが、必ず設定しましょう。
これをしないと圏外のままになります。
設定後無事に電波受信しました。
楽天でデータを使用せず0円で通話する設定
先ほども記載しましたが、低速モードでも容量はカウントされてしまいます。
0円にするためには楽天モバイルでデータ通信を遮断する必要があります。
デュアルSIM運用の場合はモバイルデータ通信を主回線にするという設定があります。
この設定にしておけばデータを使われることは無いかと思いますが、
「楽天モバイルは通話のみしか使わないし、アンテナピクト2つも表示されるのは煩わしい」
という方もいるかとおもいます。
そういう場合は思い切ってiPhoneの設定の「モバイル通信プラン」をOFFにします。
そうするとアンテナピクトは今まで通りメイン回線の1つしか表示されません。
しかし!その状態でも楽天LINKによる通話は可能になります。もちろん相手側には楽天モバイルの番号が表示されます。(あくまで楽天リンクを経由して発信・着信した場合。楽天リンク以外の着信は圏外扱いでできません。)
楽天LINKはSIMが挿してあれば使用が可能です。
楽天LINKは意外と有能で、着信履歴はiPhoneにプリインストールされている電話アプリで「Linkオーディオ」と記載があれば楽天モバイルの電話番号の着信だなと判ります。
そのまま折り返すと自動で楽天LINKが起動して楽天LINK経由の通話になり無料となります。
これはかなり便利。
通常の着信は「主回線」「副回線」などと表示されます。そのままコールバックすると通話料がかかりますので、面倒でも楽天リンクを経由して発信してください。(iOS仕様は改悪されました)
開通後の速度など
楽天は速度が不安定かなとか思いましたが、十分な速度が出ています。
UQよりは遅いですが、とくに気になるほどではありません。
今なら1年間は無料なのでデータは使い放題ですが、普段はWi-Fi環境下で仕事もしておりデータを大量に使うことはほぼ無いでしょう。
楽天LINKから電話してみましたが、相手には楽天モバイルの番号がきちんと表示されています。当たり前ですが。
通話品質も問題なしです。
まとめ
開通前にトラブルがありましたが、回線開通さえ行えばとくにトラブル無く使用できています。
やはり通話無料はメリット大。
0円で維持できますし、通話用に楽天モバイルと契約してデュアルSIM運用をおすすめします。