タッチアップペイントで車の塗装剥がれを修理する

  • 2022年2月26日
  • 2022年2月12日

冬の間はスタッドレスタイヤに履き替えています。

しかしスタッドレスタイヤはやわらかく溝も大きいので石が良く挟まります。

挟まったままで走行すると、タイヤから石が飛んできてボディの塗装をはがしてしまうことがあります。

今回は見事に塗装がはがれてしまいました。

下地まで見えてしまっています。

このまま放置するとサビになってしまいますので、早急に修理します。

脱脂を行う

まずは脱脂を行います。専用のスプレーなどもありますが、台所用の中性洗剤を使用してはげたところ周辺を洗います。

上記が洗う前です。スポンジに中性洗剤を付けてさらっと洗いましょう。

洗った後は水をしっかり拭き取ります。

洗った後です。傷周りの水分はしっかり拭き取り。

傷以外をマスキングテープで養生する

これからタッチアップペイントを塗るわけですが、傷以外の塗装に塗る必要はないので養生をマスキングテープで行います。

今回の傷のような場所にペイントすると、重力で液体が下に流れていきますからマスキングテープで養生を行います。

これではげた部分にペイントできます。

タッチアップペイントを塗り重ねる

まずは自分の車のカラーコードにあったタッチアップを購入してください。

カラーコードは助手席ドア部分に記載があったりメーカーによって違いますが、かならず確認を。

今回のカラーはソニッククォーツ。白系です。

塗る前に良く振り混ぜること。何度もしっかり振ってください。

また、多少温めた方が固まりが早いので太陽の光が当たるところにタッチアップを置いて温めます。

付属のはけ(蓋と一体型)で塗りますが、塗りすぎ注意。ちょんちょんと塗っていきます。

この作業を数回繰り返し、もとの塗装より厚く塗ります

塗る→20~30分乾燥→塗る→20~30分乾燥→塗る→・・・・

塗る作業を4回程度繰り返します。

4回塗り重ねました。

マスキングテープを取り除きます。

テープを貼った感じになっていますが、これで問題なし。

1日乾燥させますので、続きは次の日に。1週間乾燥させても大丈夫です。

サンドペーパーと研磨剤で磨き上げる

1日乾燥させました。

元の塗装より厚くなっているので段差ができています。

これをサンドペーパーと研磨剤で磨きます。

ホルツの耐水サンドペーパーのブルー800番でやさしく磨きます。

水をしっかりかけてやさしく磨きましょう。

強く磨きすぎるとせっかく塗ったタッチアップがはがれてしまいます。

サンドペーパーで磨いた後はコンパウンドで磨き上げます。

コンパウンド磨きは水必要ないので、先ほどのサンドペーパーで磨いた時の水分はしっかりとりのぞき、粗目→仕上げ用の順にコンパウンドで磨き上げます。

1L→2L→HGNが王道ですが、今回は1L→HGNで磨きます。

まだ段差が目立ちます。また、塗った部分が一部くぼんでいます。とりあえず今回はこのままで。

さらにタッチアップペイントを塗り重ねる

先ほどの状態のまま1週間車を乗り、休日にさらにタッチアップペイントを塗り重ねます。

今回は塗布範囲も少ないので、爪楊枝でくぼんだ部分にタッチアップします。

同じようにマスキングテープで養生し、爪楊枝にタッチアップの液体を少しつけて塗布します。

範囲は傷より少し大きめに。大き目に塗ってもコンパウンドで磨けば問題ありません。

前回と同じように塗った後は乾燥させます。

マスキングテープをはがすとやはり段差ができていますが、このあと同じようにサンドペーパーとコンパウンドで磨き上げます。

磨き上げると上記の感じに。

まったく傷がわかりません。見事な仕上がりです。

元の傷は下記。

タッチアップペイントでもきれいに仕上がりました。

わずかな費用でほとんどわからないくらいきれいになりました。

ポイントは気長にやることです。連日休みが取れない人は1週間ごとに手順を踏んで作業を進めていけばきれいに修理ができるはずです。

車も乗っていると傷が出てきます。ご自宅に修理キット一式があるとすぐに簡単に修理ができますのでそろえておいて損はありません。